ここはリッピングヤードというウェブサイトです。このサイトは「引き裂かれた庭」、すなわち「もう我々(だけ)の居場所は何処にも無いんだ」と感じる皆さんの為に開かれた、有限な共有空間です。インターネットという無限の海に対して、限りある脆弱な人鎖が、「こんなのどうっすか?」と弱弱しい声で道しるべする力なきメディア。そしてそれこそが本当の新しい力だと、パラダイムシフトを信じて疑わない誇り高き愚か者達=チーム・カセットによって考案/設計されました。
速くて、小さなメディア
私達は、小さく、しかし何処にもないメディアを構築します。それは、沢山の大きな声に操作されるSBMにも、小さな関係性のまとまりが大きな経済システムを形成するSNSにも敵わない、波打ち際の小島のごとく極めて弱いメディアですが、小回りが利き、速く、そして何より私達の方向性、意志、そして如何とも揺るがしがたい嗜好性/性癖をはっきりと伝えることが可能です。そして、私達の哲学において、「小さな身体を持つこと」それ自体が大きな意味を持ちます。
当サイトの運営/開発は、ウェブ上の小さな連関がより大きなアカシックレコードに収斂されていく中、このような「小さな身体」を持つメディアが、それぞれの方向性を保った上で乱立している状態を理想とする哲学に基づいて行われております。太陽系惑星周期表を連想するまでもなく、パックス・グーグリアーナの治世においては、大グーグル(いや、他のインフラを連想するも自由ですが、現段階ではそのアイディアは矮小が過ぎる!)の生み出す因果律の下、衛星のごとき 「小さなメディア」が互いにAPI/XML/RSS等、様々な方法で吐き出した糸を互いに掴み、連関を保ちながら公転していくのが美しく機能的なブロゴス フィアであることを疑いません、現段階では。
棺桶を足に引きながら生き永らえている旧来の「メディア」とは、何らかの所在不明のオーソリティが、「一般民衆」と名付けられて平伏する消費者~ユーザーに対して与える福音供給の仕組みでした。我々はその枠組/構造を、ささやかに転覆させる事で、少なくとも足に引っ掛けた棺桶を今いる地点に捨て置いて先へ進む事を宣言するものです。
我々におけるメディア、我々の達成したいメディアの形の中では、コンシューマ=ユーザーは「地を(知を)耕す庭師」であるということが言えます。そして、そのメディアの特性として、オーソリティというモノが存在するのであれば、それは耕した庭に植えた種から花を咲かせる「小さな太陽」であり、「神の一手」と 言い換えることも可能でしょうが、そこはもっともっと実存に則して控えめに「行為者(ユーザー)」と名付ける事にしましょう。我々も含めたその「行為者」達が、このサイトを運営しています。
見たことのない何か
インターネットの利用者は、常に何らかの速報/新しさを望んでいるのだと考えられています。第一義には、確かにそれはそうかもしれません。しかし、それは少し角度を変えて考えると、「新しさ」とは情報が持つ多くの価値の内の一つであって、それは無論大きく魅力的なファクターではありますが、実は本当に望まれ る情報とは、「新しさ/古さ」も「普遍性/特殊性」も「崇高さ/馬鹿馬鹿しさ」も含めた、「見た事のない何か」なのではないかと私達は考えます。
皆さんが「まだ見たことのない何か」に対してアクセスする為の様々な方法論を、我々は模索していきます。
