天国の口、終りの楽園

(今や)『ゼロ・グラビティ』『トゥモロー・ワールド』で知られるアルフォンソ・キュアロンの初期作。これまで監督作三本を観て(ハリー・ポッターは未見)、いよいよどんな監督なのかわからなくなった。


セックスの事しか頭にないボンクラ二人と人妻の旅を通して、各々の人生のみならず、行く先々で出会った人々、その土地の記憶までも鏡のように映し出すロードムービー。セックス描写(具体的には射精の早さとかチンチンのデカさ)で物語を進めるのは斬新だと思った。

キュアロン作品といえば長回しだが、本作ではメキシコの夜、三人で酒盛りをして馬鹿騒ぎする、傍目から見ると超しょうもない、それでいて最高に印象的なシーンで使われているので要注意。俺はそのシーンが大好きだし、確かに俺もこんだけくだらないことで死ぬほど笑った夜はあるし、しかしそんな夜をこれから何度体験できるだろう…と思うと、その後の彼らにとっても、それは凄く貴重な一夜だったことも示唆される、普遍的にビターな成長物語としても堪能できます。

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