ザ・ウーマン

映画研究部のパイセンが薦めるものだから観てきましたよ、みんな大好きジャック・ケッチャム原作の『ザ・ウーマン』。たるい演出、間延びした編集、平坦な画、すっとぼけた演技…何より堪え難かったのは、全く場にそぐわない間の抜けた中途半端なアメリカンロックが、緊張感を削ぎまくってたことで、おそらくこの音楽担当と監督さん、飲み友達だったんだろうなーとしか思えない仕事っぷりにげんなりしたものの、結論、すげーーーー面白かった!

ケッチャム先生の大出世作『オフシーズン』からのお家芸「食人族もの」三部作の第三作目である本作。おうちで食人族の女を飼育しようというナイスアイディアを核に、家族の抱える様々な問題(ほぼ一人に起因する…)が主に悪い方に展開していくという、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のあいつ、『ファニーゲーム』のあいつに並ぶ鬼畜が大活躍する活劇!相手にしているのが完璧なサイコパスが故に、本人の顔色には微塵の変化も見られないまま、周囲に縛られた人々がとにかく不快な気分になっていくという、因果者鑑賞物件としての得点も高いです。しかしそこはケッチャム先生、「それは何の解決にもなっていないだろう…しかし…すっきりした」としか言えぬ、爽快なカタルシスは約束されています!そんじょそこらの後味激悪映画しか作らぬヨーロッパや韓国の映画監督とは違うんだと、高らかに宣言する快活な声が聞こえてくるようです。

ただし、多分、原作の方が5倍ぐらい面白いんだと思う!(予想です)

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(Youtubeで観られる予告編は、原作のビックラかしなど、ほぼ全貌が把握出来てしまいますので、本編鑑賞前の視聴はオススメしません)

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