ヘレン・マクロイ『あなたは誰?』

寡聞にして今まで名を知らなかった本格推理の作家、ヘレン・マクロイの長編四作目『あなたは誰?』を読了。

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謎の人物からの「ウィロウ・スプリングには行くな」という脅迫電話に怯える女性の描写から物語はスタートするが、遂に殺人が起こり、事態は最悪の展開を見せたその時でさえ「あんなに面白い人が殺されるわけない」というオモシロワードで締めくくる辺りとか、超常現象なのか、手の込んだ悪戯なのか、ファジーなまま時が淡々と過ぎていくあの不可逆な取り返しのつかない感じとか、ロバート・エイクマン『奥の部屋』をも彷彿とさせる雰囲気の推理小説。

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これが1940年代の作品っていうのもちょっと信じがたい、挑戦的な内容の推理小説。本格推理好きの俺も「う~~~ん」と満足してしまうような謎と展開が待っていて、単なる雰囲気ものの小説でないところにも、他の作品を読んでみたくなる代えがたい魅力を感じました。ヘレン・マクロイ、もう二冊目注文してしまった。

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