ある子供

たった一つの過ちが、人生を狂わせる…みたいな紋切り型も、その過ちが重篤過ぎると同情の余地がない。生まれて数日の子供を、実の父親が他人に売り払ってきたら、あなた許せますか?


映画史上最もショボい男が主人公。目先のカネ欲しさに実の子供を売る神経もかなりのもんだが、「クズどもと働く気はねえ」とか抜かしつつ、一回りも若いガキを引き連れて窃盗を繰り返す神経も凄い。

母親も「子供」ながら、徐々に母性を目覚めさせていくのに対して、父親である主人公ブリュノは変わらない。そういう意味では『そして父になる』の変奏と言ってもいいかもしれない。

ダルデンヌ兄弟のパルムドール二本目。相変わらず、無駄なシーンは一つもない快作。「ある子供」とは、二人の子・ジミーのことでもあり、主人公ブリュノのことでもあり、その下っ端のスティーブのことでもあり、ソニアのことでもあるのだ。

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