ポーランド出身の女性監督ヤドヴィガ・ヤブウォンスカが手がけた2023年の作品。針を使った刺繍という伝統的な女性の手仕事を通じて、現代社会における女性のアイデンティティや創造性を探求する映画だ。 物語は、刺繍職人として働く主人公の日常を丁寧に描きながら、手作業の持つ瞑想的な側面と、そこに込められる感情や記憶を浮き彫りにしていく。針と糸が織りなす繊細なパターンは、人生の複雑さや美しさのメタファーとして機能している。 映画館での鑑賞後に高円寺を散策するという体験が示すように、この作品は観る者に静かな余韻を残し、日常の中にある小さな創造行為への新たな眼差しを与えてくれる。アート系映画館で上映される類の、じっくりと味わいたい一本。
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新宿で『ガール・ウィズ・ニードル』を観てから、夜に吉祥寺でコラージュ映画『ORLIK』を観るまでの数時間が空いたので、松本哉さんの『世界マヌケ反乱の手引書』を読んだ直後ということもあって、高円寺の空気を浴びに。
ずっとスカされてた小杉湯にようやく入り、Dig a Hole Zinesでジンを一冊買った（セルフレジ！ちゃんと2000円入れた！）。
映画も良くて、良い一日。