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キングスマン:ゴールデン・サークル

前作『キングスマン』、大傑作でしたねー。多くの人が震えたであろう、コリン・ファース大暴れの「教会シーン」、ラストの「美しい核爆発」、本当に大好きで、続編も封切り日に観に行きました。退屈はしなかった。退屈は。

身も蓋も無いことを勝手に全人類代表して言ってしまうんだけど、俺たち、コリン・ファースが好きなのであって、タロン・エガートンについては未だ評価保留中ですよ。いささか分が悪いのは承知の上なんだけど、やっぱコリン・ファースの圧倒的な色気、仕立ての良いスリムなスーツの似合いっぷり、エガートン、まだまだ全然足りてない。単純なルックという意味での寂しさは否めなかったっすね。

あと、前回出てきて、醜悪な「ご褒美」をドロップの末、作品の品位に著しい傷をつけた、あの例の「姫」。今回はストーリーの核で、彼女への愛情が主人公の行動動機として機能するんだけど、正直全然感情移入出来ない…。『スパイダーマン』のMJ=キルスティン・ダンスト的なルックスの違和感を置いておいたとしても、やることなすこといちいち癪に障るというか…。前半はまだ可愛げがあって良いものの、後半、例の罠に自業自得でハマり、挙句あの面で文字通り「固まる」という地獄の展開には悪い意味でちょっと悶絶した。

良いところもあった。ジュリアン・ムーアの醜悪なヴィランっぷり!エルトン・ジョンの出てるシーンもすべて良かった(ただし、アクションシーンで主人公二人を食っちゃってたのは本当にありえないと思う)。序盤のカーチェイスで見せる、長いドリフトも最高でした。全体的に、前作以上に「マンガ」的な世界観を強調していたのも、カネを払うに値する強烈なバカバカしさがあった。

しかしながら、俺たちのチャニング・テイタムが本当にチョイ役で終わってしまったり、片目になり復活を遂げた直後、照準も合わせられないほど肉体が衰えていたコリン・ファースが、終盤どうして復調したのかの説明も一切なし。全体的に脚本の粗が、アクションの気持ちよさを邪魔してたなー。

でじゃあ、アクションはどうだったかというと、結果的に前回の「教会」越えを果たすことなく、不完全燃焼に終わってしまいました。残念。これ、全然良いところねえな…。でも、第三弾も観に行っちゃうんですよ、俺、馬鹿だから

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