スタンリーのお弁当箱

インド映画=ボリウッドというと、誠に勝手ながら「荒唐無稽なアクション・ミュージカル」ってイメージがあった。最高に楽しかった『きっと、うまくいく』も、やっぱり歌とダンスのパートは印象的に挿入されていたし。しかし本作は、非常に小粒でハートウォーミングな映画。


物語は、家庭の事情で弁当を持ってこれないスタンリーという少年を中心に進んでいく。同級生からは異様なプロップスを得ている人気者スタンリーも何やら謎めいているが、輪をかけてどうかしてるのがヴァルマーという国語教師で、こいつが自らは弁当を持参せず、同僚教師や教え子から昼食をたかりまくるという常軌を逸したサイコパス。そのくせスタンリーには弁当を持参しないことを激しく責めるから始末におえない。インドの細かい風習(皆の前で弁当を持ってきていないことを罵倒されるのがどれだけ屈辱的なことなのか、とか、弁当の量が異常に少ない子がいるけど大丈夫なのか、など)が分からないので、完全に理解できたわけではないと思うが、それにしても意地悪で食い意地が肥大したヴァルマーがこの世に存在できる理由が全くわからず、その異常性がこの映画の非常にユニークなおもしろポイントになっていた。

作りもすごく変わった映画だなと思ったら、映画のワークショップという形で、脚本もないまま、土曜日に子どもたちを集めて少しずつ作っていったらしい。粗くチープな画面もあったりするけど、総じて創意工夫の感じ取れる画になっていたと思うので全く問題なかった。

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