ドイツの伝説的な俳優で、映画監督ヴェルナー・ヘルツォークと深い関係を持つ存在。狂気と激情を体現する演技で知られ、『アギーレ/神の怒り』では、スペイン人征服者アギーレの狂気を圧倒的な演技で描き出した。彼の演技は、現実と幻想の境界を揺るがすほどの強烈な迫力があり、映画史に残る独特の存在感を放っている。
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ヘルツォーク『アギーレ/神の怒り』
昨日のですっかりハマって、ヘルツォーク『アギーレ/神の怒り』を観た。密林の臨場感。序盤から明らかに不穏な空気を震わせるクラウス・キンスキー演じるアギーレ。彼が、スペイン王家に反旗を翻し、エル・ドラドを目指す史実の映画化。なんだけど、あからさまに退屈。狙った退屈さ。めちゃくちゃスリリングです。
序盤で、激流の渦に飲み込まれて、先にも後にも引けなくなるイカダが出てくる。エル・ドラドを目指すアギーレ一行も後半、密林がパーっと開けて水が澱み始めると、そこからイカダがゆっくりと旋回し始めて、そこから先に進まなくなる。周囲の森には先住民が潜み、たまに景気よく大砲を鳴らしてやれば大人しくはなるんだけど、その静けさに恐怖を感じながら退屈な日々が無為に過ぎていくのみ。という恐ろしい映画でした。
静かな傑作ではあるが、そこから10年で『フィッツカラルド』。その間、ヘルツォークに一体何があったんだろうね。