外見や美的基準に基づいて人々を差別・評価する社会的偏見を指す概念。容姿至上主義とも呼ばれ、特に就職や昇進、人間関係において不利益を生む構造的な問題を孕んでいる。美しさや若さを過度に重視することで、個人の能力や人格が軽視される社会的メカニズムを批判的に捉える思想的アプローチでもある。
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『VENUS/ヴィーナス』と『サブスタンス』を立て続けに観て、それぞれの感想はそれぞれあるんだけど、これを連続で観た意味、みたいなことを考えている。流石に『サブスタンス』の今日的バッキバキな映像美と比べると二段も三段も劣ってしまう『VENUS』だが、主演女優の身体性には肉薄するものがある。この主人公の異様な美しさ、とんでもねえ肉体が、呪われたビルの中に降臨するという異物感につ いての物語でもあって、その側面は『サブスタンス』にも確実に息づいている。それこそ「ルッキズム」と混同されたら困る(『サブスタンス』を巡るSNS上の言論とか、マジ窮屈で終わってるので)し、もっと恐ろしいのは、これは本気でやると「ルッキズム」を真顔で踏み抜く必要がある、という話なところ。「ルッキズム」なんです、これは。そんで、「ルッキズム」の勝者が、社会をぶっ壊すポジティブな側面を描いている、とすら思ってる。だから難しい。
同時に、筒井康隆『敵』を読み終わり、何故か「エイジズム」に関する言説も周りに溢れていて、『サブスタンス』と接続する。映画版とちょっと違うのは、主人公儀助の性欲が極めて強い、ということがはっきりと示されているところで、そこに妄執の源泉がある。妄執とプライド。本当に厄介な世界であることよ。