19世紀の荒野を舞台に、極限状況で生き抜く男の壮絶な復讐劇。ディカプリオ演じる主人公が、熊に襲われ仲間に裏切られながらも生還し、復讐を遂げるサバイバル大作。映像美と演技の迫力、トム・ハーディーの秀逸な悪役演技など、圧倒的な映画体験を提供する作品。アカデミー賞主要部門を席巻した歴史的な映画として知られる。
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『レヴェナント:蘇えりし者』/死に、蘇り、生まれ直した男

「命は惜しくない。もう一度死んだ身だ」とつぶやくディカプリオだが、俺にはもう5回ぐらい死んだように見える。最低でも。2日連続であんま良くない映画引き当てて、こんなん続いたら映画嫌いになっちゃうかもな…と思ってたので、無理矢理劇薬的にぶち込んだアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作『レヴェナント:蘇えりし者』。映像、編集、脚本、役者、音楽、何にも言う事なかった。坂本龍一とアルヴァ・ノトが音楽を担当していて、楽曲提供にIDMの人気者が勢揃いしていたのに、ニカ感が全然ない。時を経て、みんな立派な音楽家になったのだな、と感心した。
熊との大乱闘シーン、先住民からの攻撃をかわすために川に流されていくシーン、Into馬…など、何度も反芻してしまうような体温急上昇シーンの連続。主人公ヒュー・グラス演じるディカプリオ(またしてもネイティブ・アメリカンと結婚した男役…)の演技は文句なく、鬼気迫るものがあるのだが、それをがっしりと受けて立ったトム・ハーディー演じるフィッツジェラルドの深みあるヴィランぶりが凄まじかった。態度も行為も極悪、しかしながら、その行動論理には一定の基準があって、単に「金」が目当て、というのを少しだけ踏み越え、こいつの世界における「倫理」を感じさせる奥行きがある。埋葬され、死んだ男が、膿み、傷だらけで復讐心だけを胸に蘇ると、先住民や馬の力を借りて、再び生まれ直す。その時に、死んでいった先住民の教えが、彼の行動論理を支え、その崇高な論理がラストシーンにまで繋がっていくナラティブも見事。メル・ギブソン『アポカリプト』に並ぶ復讐活劇&コスチュームプレイの大傑作だが、両方ともマッドマックスが絡んでるんだな…。ウィル・ポールターがいいヤツを演じているところ初めて見たので、それも満足。