映画監督として注目を集める存在。静謐で独特な映像美と心理描写で知られ、『午後3時の悪魔』では視線の恐怖や閉塞感を繊細に表現している。8ミリフィルムの荒い画面を活かしながら、言葉少なでありながら強烈な感情を紡ぎ出す作風が特徴的。現代の日本映画界で独自の世界観を確立しつつある若手監督の一人。
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昨晩は久しぶりに出社して、軽く忘年会。今日は大掃除して、楽しみにしていた『名探偵津田』第三話を観る。期待以上の出来で、体感10回近くあった名シーンのたびに、家族でひいひい言って笑った。これだけの大人気コンテンツになった今も、心の底から本気で嫌がる津田の態度には貴重なものがある。今回はミステリー的な破綻も少なく、心の底から没頭できた。すっごく周到にネタバレを避けてきて、みなさん にも余計な苦労させたくないので、俺もネタバレはしない。毎回着実にレベル上げてくる製作陣には敬意を表したい。次も期待してます!
『午後3時の悪魔』
見逃していた短編を消化しようと、Prime Videoで何本か観る。『午後3時の悪魔』はその中でも異色の出来。今年『STRANGERS』という長編が公開されていて、ちょっと気になっていた池田健太監督作。8ミリフィルムの荒い画面に、計算づくのショットがバシバシと決まっていく。中身は異様に静謐で、セリフらしいセリフも決して多くなく、後ろ暗い気持ちを持つものにとって、「視線」とはかくも恐怖せしめるものなのか、ということを淡々と突きつけてくる。
茶封筒に入った金の行き来があり、それに伴って言葉には出来ないような閉塞感に押しつぶされそうな女性。彼女が「ただ佇んでいる影」に怯えながら、東京を徘徊する。冒頭から続いた静寂は終盤で唐突に切り裂かれるのだが、その刃物のようなノイズが物語には直接関係ないところで鳴っているその感じこそが、この映画のどこか浮世離れした佇まいと重なって見える。