サイエンスフィクション映画の金字塔として知られる作品。人類と猿の知的能力の逆転を描いた衝撃作で、社会批評的な側面も強い。人種差別や権力構造への批判、遺伝と環境をめぐる人間性の本質的な問いを提起する。フランクリン・J・シャフナーの鋭い演出により、SF映画の概念を大きく変えた作品として高く評価されている。
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昨日の疲れが取りきれず、眠気もあってなかなか仕事の捗らない一日。夜は『ブラジルから来た少年』を観る。監督は『猿の惑星』を撮ったフランクリン・J・シャフナー。現代の感覚からするとさすがに冗長でかったるいところがあるのも否めないが、ナチスの残党が企てる「人類浄化作戦」が、蓋を開けてみたら「94人の平凡な公務員を殺す」という計画だったので、み んないまいち気合い入らない、という変なシチュエーションから始まるユニークな物語。なんか、妙に締め切りとか厳しいしなー。しかし、話が進むにつれて、次から次へと異様な状況が語られ、思わず引き込まれてしまう。「人間って遺伝がすべてなんだっけ?それとも環境?」という議論に対して、作り手が何も示そうとしない終盤の態度に、いやーな不気味さを感じてしまったのが大変良かった。