成果

マンブルコアの代表的な作品と言われている『Funny Ha Ha』(未見。つか、どうやったら観れるの!?)の監督であるアンドリュー・バジャルスキーによる2015年の作品。主人公キャット(Kat)を演じるのは、どこかで観たことあるなーと思ったらMCUでマリア・ヒルを演じるコビー・スマルダーズ。キャットは、冴えない中年男のダニー(ケヴィン・コリガン。『バッファロー'66』とか『グッドフェローズ』とか、ハル・ハートリーの作品とかにも出てるはずなんだけど、全く印象にない)の個人トレーナーになる。ひょんなことで肉体関係を持ってから、舞い上がったダニーが積極的にアプローチをかけてくるが、その関係に後悔していたキャットが大激怒。そこに調停役としてトレーニングジムのオーナー・トレヴァー(ガイ・ピアース)が登場し、事態は複雑化していく。

この映画に登場してくる人物は、誰も彼もフラフラと、行動も考えも全然読めない。如何にも人の心は移ろいやすく、決定的な瞬間は訪れずにただ大きくかけちがった歯車の空回りする音が響く。この気まずさを「マンブルコア的」というのであればそれは諸手を上げてその通りだと思う。しかし、既に各々が全く異なるテイストでキャリアを充実させている今、そもそもこの括りに本人たちが意味を感じていない以上、「マンブルコア的」というカテゴライズには全く意味はなさそうだなとも思う。

ガイ・ピアースの相変わらず野性味溢れる顔に暑苦しさを感じつつ、どうにも制御できない感情のその「ハンドリング不能」ぶりに翻弄される彼の姿と、どうにもコケティッシュに映るコビー・スマルダーズのマリア・ヒルとは若干異なるコミカルな演技(『スパイダーマン』では若干この気配あるよね)が楽しめる人は多そう。

https://www.netflix.com/title/80038442

    MCATM

    Arrrepentimiento / drawing4-5 / pelepopの主犯。

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