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朝から「SNSのディストピア化で憂鬱…」という話をエンジニア仲間としていたら、勧めてもらったNetflix『監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影』を観た。

実際にGoogleやFacebook、Twitterなどのテック企業で働いていたエンジニアやデザイナー、マネタイズ担当ら(みんなSNS中毒者であり元加害者)が、現代のSNSが持つ問題をつまびらかにする内容で、ここ一年以上考えていたことの答え合わせのような気分だった。「SNSは人類には早かった」という問題ですらなく、「そもそも猛毒である」のではないか。中毒、鬱や自殺、陰謀論、世論の二極化といった問題を論じる際に、「操作(Manipulation)」という言葉が頻出していたのが印象的だった。アルゴリズムやAIによる「オススメ(Recommendation)」が人々に提供するのは、その人のためになるものではなく、企業が、組織が、オススメしたいものであって、そうしたアルゴリズムに毒されていくうちに、本来の自分を見失ってしまう。ポスト・トゥルースの時代に、「真実」を取り戻さんとする人々の話に見えた。

もう既にTwitterもThreadsもスマホから削除しているので、スクリーンタイムも大幅に減り、映画鑑賞や創作に時間を当てられるようになった。今、あの大いなる「時間の無駄遣い」を、子どもたちには味わってほしくないな、と思う(終盤で語られる3つのルールはなかなか有用だなと思う。1. 寝床に電子機器を持ち込まない 2. SNSは16歳から 3. 時間を予算化する。目覚まし時計を買うところからだな)。一方で、自分はサービス開発者でもあるので、自らの倫理観を問われている。今のところ、恥ずかしいことはしていないけど、肝に銘じておきたいなと思った。

(ただし、これ観てるのがNetflixなので、観終わった後、例の「あなたにオススメの動画」が出てきたのは、悪い冗談かと思った。YouTubeでオススメ動画の機能開発してたエンジニアが、オススメ動画を非表示にするChromeのプラグイン使ってる話、なかなかいい話だったな)


今日の一枚:youra - Worm In The Apple

韓国のSSW。Mandongとのコラボ作は聞いていたんだけど、ソロのシンガーとしてはしっかり認識していなかったyoura。ちょっと前から再ブーム来てるドラムンベース風のアブストラクトなトラックも美しいし、儚げにフロウする歌唱も超好み。2023年のアルバム『(1)』もとても良かった。

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