ノア・バームバック監督による社会不適合な主人公を描いた作品。ベン・スティラー演じるロジャー・グリーンバーグは、40代の精神病院退院者で、世界に対して批判的で境界線を高く保つ人物。グレタ・ガーウィグ演じるフローレンスとの微妙な関係性や、コミュニケーションの難しさを温度の低い雰囲気で描き出している。
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「豚肉がある」。この現状を把握しただけで、先行き不透明なまま玉ねぎを切り始め、炒め始めたあたりで焼きうどんにすることにした。結果、大当たり。最近、鰹節の使い方が上手くなってきた。夜は、ミートソーススパゲティに、昨日からレパートリーに追加したフライドポテトを作る。こちらも美味い。玉ねぎをみじん切りする速度も上がってきたし、やり続ければ上手くなるも のです。
邦題が最悪な、ノア・バームバック『ベン・スティラー 人生は最悪だ』。原題は主人公の名前を取って『Greenberg』。彼がグリーンバーグであるという鎖を引きずり続けていることが示唆されているが故に、これはすごく重要なポイント。家族とか、地元とか。
相変わらず(というか、ここから始まる)ベン・スティラーに自分を重ねることで、バームバックが自分の話をしているだけなんだけど、やっぱり面白い。とは言え、グレタ・ガーウィグ主演で、ジェニファー・ジェイソン・リーが脚本だけではなく「元カノ」役で出演までしているという本作を、手放しで無邪気に楽しむのはなかなか難しい。

グレタ・ガーウィグ演じるフローレンスが、車の列に割り込みをかけることで外部との接触を図るのと対照的に、精神病院を退院した40代独身男のロジャー・グリーンバーグ(ベン・スティラー)は道行く車に悪態をつきまくり、「LAでもNYと同じように、クラクション禁止令を敷くべき」と息巻く。趣味は、大企業への苦情の手紙を書く事。他者との境界を乗り越え ようとする者と、境界を高く高く自分を守ろうとする者。コミュニケーションのあり方が対極にある二人が、ひどく回り道をしながら、それでも距離を狭めていこうとする話。
出会って間もないのに突然抱き合い始めるフローレンスとロジャーに、「特に好きでもなさそうだったのに、何でこんなことに?」と訝しがっていると、二人も我々と全く同じような「?」という表情でそそくさと中断してしまうという。なんというか、温度の低さ。ロジャーと、その友達アイバンと、ずっと抱えていた問題をやっとぶちまける終盤に至っても、温度はずっと低いまま。怒りを抑える事のできないロジャーだけがぎゃあぎゃあと喚き続けている。