下高井戸シネマで『夜の外側』『トレンケ・ラウケン』と合計11時間強の映画館納めしてから、原村へ。部屋が綺麗になっていてびっくり。
年末年始の機会を利用して、読書。三島由紀夫『金閣寺』も遂に読み終わった。堂々たる傑作。人生であと何度か読み返すことになるだろう。
M・W・クレイヴン『ボタニストの殺人』上下巻、面白すぎて一気に読み切ってしまう。過去作以上に、ワシントン・ポーとティリー・ブラッドショーを中心とする登場人物が生き生きと描かれていてたまらない。今回は、謎の妖艶さを湛えたポーの数少ない友人である病理 解剖医エステル・ドイルが窮地に陥るため、ポーがいつも以上に頑張る。同時に、「ボタニスト」と呼ばれる殺人犯による予告殺人が行われているため、都合2つの事件同時に取り組まなければいけないポーは、いつも以上に頑張る。結果、移動距離が以上に長くなる…。
上下巻に渡る長尺の物語ではあるが、一章一章が短く、クリフハングしていくので、興味が持続して止め時が見つからない。いつも以上のスピードで読み切ってしまった。いつも以上尽くしの新作。
むすこを塾に送り出し、その間、吉祥寺で用事を済ませる。星乃珈琲店でカフェラテを飲みながら三島由紀夫『金閣寺』を読み、ジュンク堂で漫才関係の書籍を数冊購入。ハードオフでマイクとミキサーを物色してから、むすこをピックアップ。サイゼリヤで飯を食った後、ユニクロでむすこの寝巻きを買い、帰ってくる妻のためにミスドを買い、下高井戸でむすこと一緒に髪を切る。へとへとで家に戻ると、エプロンが足りないと言うので、そこから経堂に自転車を飛ばして購入。ついでに、夜のグラタンの材料を調達。帰宅して、グラ タンを作って食べた。割とバタバタな一日だったと思う。
サプライズ帰宅した妻が、サプライズ帰郷することになって、ちょっと悲しい。仕方ない。
『三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜』というドキュメンタリーを観ながら、昨今の社会状況と照らし合わせて、色々と考え込んでしまった。楯の会を主催し、ゴリゴリの右翼であるところの三島由紀夫が、所謂「敵」であるところの東大全共闘の集会で講演を行なったという、伝説の集会。オープニングの10分に渡る演説が凄まじく、挑発と敬意に満ちた内容に、聴衆がアンビバレントな感情に飲み込まれていくのがわかる。それを証明するように、司会を務める東大全共闘の生徒が、思わず「三島先生」と呼んでしまい、爆笑する三島。このアンビバレンスが舞台を支配する中、生ぬるい空気を切り裂くように登場し、三島を圧倒していく論客・