町田康の処女作を収録した短編集で、言葉遊びと荒唐無稽な展開が特徴的な作品。無伴奏の賛美歌や猿を追いかける騒動、蛸のアーティストのアトリエでのドタバタなど、型破りな物語が収められている。独特の文体と奇想天外な世界観は、読者に衝撃と笑いを与える斬新な文学作品として知られている。
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くっすん大黒
2021年の末から急に町田康にハマって、更に言うと2021年の頭ぐらいに初めてしっかりINU『メシ喰うな』を聴いたので、俺にとっては2021年は町田康の年だった。立て続けに4冊ぐらい読んだところで、我が人生において「町田康を読み尽くしてしまう哀しさ」みたいなものが耐えられなく思ったので、読むペースを落とした。
町田康の処女作『くっすん大黒』『河原のアバラ 』の2本を収めた短編集。どっちも言葉遊びから実際に起こることまで荒唐無稽が遂に人を空に飛ばしたぐらいの飛躍が凄まじい。無伴奏で賛美歌を歌って取引先をトチるくだりや、うどん屋で猿を追い回した騒動、蛸のアーティストのアトリエでのドタバタ辺りが特にお気に入りで、舐め回すように読んだ。