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Archie Shepp - Attica Blues

2020年は無理してでもジャズを聴き続けようと思い、一日目。雪のすすきのに向かう道程でこれにぶち当たった俺は、なかなかツイてるなと思った。この予感は、その後、正月の札幌でインフルエンザに罹患、そのまま休まずに怒涛の19連勤、妻とむすこが二度目のインフルに罹った時点で、勘違いであったことが明らかになる。にしても、だ。こと「ジャズ探訪」ということで言えば、やはり良い線行ってるんじゃない?

インフルを罹患した俺、同様、ファンクを罹患したジャズ、ってそんなに得意じゃない。『Summer Maddness』はジャズとは呼ばないでしょう?だから、一音目が響いてきた時からあまり良い気がしなかったのだが、次第に謎の奥行きが現れる。コーラスと演奏の奥にあるなんとも言えないモヤッとした音像。煙たいと形容される例のあれ。このアンビエンスがまさしく「ジャズ」なのだろう、と多分これは雑な理解ではあるが、いずれにせよなんと新春一枚目にして、今までの音楽趣味と広大な「ジャズ」の世界を接続するミッシングリンクが現れたのである。

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