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Arrrepentimiento - Rewind the Sun

「太陽を巻き戻せ」。独りごちたそばから、擬態した誇大妄想の種がポロポロと零れ落ちる。晩夏の部屋に一人、夕日が朝日に変わり、僕の時間は所在なさげに壁奥隅に小さく固まっている。

Arrrepentimientoのシングル「Rewind the Sun」が配信開始になりました。ぜひ聴いて欲しい。正確には古い曲のリメイクになるんですが、異なるテイスト、異なるニュアンス、異なるテンポに異なるメロディと、ほぼ異なる曲になりました。バンドで演奏していたら「いくらなんでも短すぎないか?」(当時1:30)との苦言に、別で作ってた曲を悪魔合体させてみたら、意外にもベターハーフ的な「ずっとそこにあったね」って感じで、キメラの禍々しさを花山椒のようにフワッと匂わせた楽曲になっています。俺が作った曲の中で、一番Pavementっぽいというか、アメリカオルタナ感が溢れているので、そういうタイプの好事家にも強くおすすめしたいです。

この曲はタイミングが合わず、ギター・ボーカルから、ドラム、ベースにバンジョーやマンドリンまで、すべて俺の独奏。なんですが、完全に私家版として、サウンドコラージュめっためたのバージョンもあって、ずっとふざけっぱなしなそっちはそっちで気に入ってる。配信すると完全にアウト、お縄、ラフト行き決定なので、連絡くれた方にひっそりと送ることにします。お気軽にご連絡ください。

いずれどこかで7インチ切りたい、ぐらいには思っているんですけど、あんま評判が芳しくなかったら次のプロジェクトに注力しちゃうと思うので、ぜひともご声援いただけると助かります!


ちなみにこの曲のジャケット、話題の画像生成AI「Stable Diffusion」に曲名をそのまま突っ込んで生成したもので、あまりに出来が良すぎたのでちょっとだけ手を加えて採用となりました。Stable Diffusionをジャケットに採用した超初期の例になるかも。個人的には、日進月歩でどんどんと精度を上げていっている状況にも興味は抱きつつ、それ以上に、画像を生成するAIが獲得した「ポエジー」にとても新鮮なものを感じています。端的に、ブルトンが精神病患者との邂逅をきっかけに自動筆記〜シュルレアリズムが「発見」されたような、ポエジーの新しい可能性が拓けているように見えているのです。

MCATM

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