音楽というのは、単なる娯楽を超えて、時代の空気や個人的な体験を映し出す鏡のような存在だ。 ここで語られているのは、Benoît PioulardやSatomimagaeといったアンビエント・フォーク系のアーティストから、幽体コミュニケーションズのようなヒップホップの文脈をずらした表現、野口文のジャズ的アプローチまで、ジャンルを横断する多様な音楽体験。特に注目すべきは、宅録的な密室性と、ライブでの生々しい熱量の対比だ。 Mamalarkyの「脱臼したまま大爆走する」ような楽曲や、Mk.geeの真正面からギターに向き合う姿勢、Jessica Riskerの枯れたアシッドフォーク風情など、それぞれが持つ独特の質感や佇まいが重要になってくる。音楽は結局、その瞬間の感情や思考を捉える装置として機能している。
※ AIによる解説文(β)です。当サイトの内容を参照して、独自の解説文を構築していますが、内容に誤りのある場合があります。ご留意ください
D'angeloが亡くなったというニュースに、目を疑って しまった。早すぎる。というか、世に出た楽曲が少なすぎるとは、なんたる不幸なのか。このセルフライナーノーツが面白すぎた。面白すぎる人がこの世から一人ずついなくなっていくのは、本当に寂しいことである。
仕事中に大変なことに気づいたんだが、Black Country, New Roadの「The Boy」って、スタジオ録音の音源出てないの???恐ろしい話だ!
いくつかのトラックで、それぞれ楽器を替えて即興演奏する。即興だし、それぞれの楽器に慣れ親しんでいるわけではないので辿々しいのだが、それでも互いの音を聴きながら、可能な限り楽曲のようなものに近づけようとする。20分ぐらいずつの録音で、かろうじて面白くなるのは、30秒ぐらいが3回とか。だけどそこには、楽曲を成立させんとする何某かの意思があるので、その意志を掬い取っていく。
そんなコンセプトで録音作業していた。
なんか毎日Wet Legの動画を観てしまう。女性中心のバンドで言うと、他に好みのバンドが沢山あるのに、リアン・ティーズデールさんに何があったのか、という興味だけで目を惹いてしまう。だって、アメフトのプロテクター普段遣いしてる人、見たことない。美形と異形の中間にあって、すげえ面白いなーって思う。
Benoît Pioulard Japan Show 2025
Benoît Pioulard、日本来るの、めちゃめちゃ嬉しー!そんで対バン、俺がやれなかったの、めちゃめちゃ悔しー!だけど、対バン、大好きなSatomimagaeなの、めちゃめちゃ嬉しー!最高の香盤じゃんか。
https://www.artuniongroup.co.jp/plancha/top/news/benoit-pioulard-japan-show-2025/
速攻チケット予約しました。あー楽しみ!
exPoP!!!!! vol.173
超久しぶりにExpop観戦。幽体コミュニケーションズと野口文目当て。その前のバンドもNot for meではあるものの、すごく立派なバンドで、インディバンドってこんなことになってるのか、とちょい落ち込み。今すぐマスになりそうな風情でなー、立派なのに、それでも売れなかったりするんだもんなー。
幽体コミュニケーションズは、本質的にヒップホップというフレームの中にある表現なのだな、とライブを観て思った。そのフレームのずらし方が巧みなので、いつの間にか森フォークの文脈で聞けたりする。演奏も上手いし、佇まいも良い。
野口文は圧巻。トラックメーカー的な雰囲気で見ていたのだが、こちらは本質的にジャズ。バンド編成だし、本家よりも「Impulse!」って感じのライブ。基本シンプルなピアノの主旋律がループして、それがじっくり燻されていく。序盤なかなか煮え切らなかったのだが、徐々に熱を帯びてきて、あっという間の時間だった。「若人には退屈じゃろう…」と思っていたら、熱狂的に支持されていて、予約数も一番だったらしく、アンコールまで。素晴らしかった。
終わった後、柏井さんに挨拶して、ちょい喋る。昼と夜で、CINRA創業者二人と話すという、レアな人になってしまった。
Toro i Moiは毎回ちゃんと響く一曲を作ってくるから嬉しい。割とループで聴いています。Panda Bearはちょいお預け。
Mamalarky - "#1 Best of All Time"
Mamalarky新作がエピタフから出るっつうんでちょっとびっくりしてたんだけど、アルバムに一曲は差し込まれる脱臼したまま大爆走するような曲がファーストカットで最高な気分に。Mamalarkyって、Livvy Bennettのソロ作的に作られる(多分)ホームテーピング的な曲と、ぶっといリズム隊と色彩豊かな鍵盤奏者に囲まれて弾きにくいコードを力技で展開していくタイプの曲、大きく分けると二種類あるんだと思うんすけど、これは後者。特にリズム隊はどんどん良くなるなー。
「実験的にポッドキャストを録ってみよう」とオンラインで集まり、結局喋りがダラダラし過ぎているため、ポッドキャストとしては使えないが、とにかく視点が整理できてよかった。背景に「徐々に明瞭になってきた、加速する資本主義への恐怖」があり、その上で大事なものを指折り数える。主観の大切さ、「ほころび」、不安を愛すること。
俺ら世代には断然『Endless Summer』だが、Fenneszの新作が良いというので、聞きながら作業している。
ガッポリ建設の出た『ザ・ノンフィクション』観たよ。誇大妄想的、利己主義で怠惰、という生きづらさを抱え、色んな人に迷惑をかけながら図々しく生きていくクズ、という建て付けで観ると邪悪なエンターテイメントとして楽しめるのだが、俺は結婚してなかったらこの人に近い生活だったんだろうな…と異なる世界線の自分に想いを馳せてしまう。一緒に見ていたむすこに、この人の何がダメなのか、を解説しつつ、「クズだったとしても、自分の好きなことに夢中な人は、それでも魅力があったりするんだよ」ということも教えた。この人がダメなのは、怠惰に負けて、好きなこと(お笑い)にもきちんと向き合えてないところだよ、と思った。
Mk.gee - Rockman
最初はGotye的な「Stingの擬似息子」な側面もあって「おや?」と耳を傾けたんだけど、今時ここまで真正面から「ギター」なる楽器に向き合った音源も珍しいなーと思った。この映像見ても、発想としては極めてミニマムな構成で、宅録の風情が漂っていてとても良い。シンプルだけど歌詞も良いと思った。Frank Oceanが取り上げていた1stアルバムの頃は、そこまでの特異性はなく、ただ良い密室R&Bって感じだったのだが。
私用が立て続いて、なかなか仕事に取り掛れなかった日。ようやく本腰入れると、うわーやらなきゃいけないこと全然終わってなかったー、と焦って、終業後も色々タスクこなしてしまう悪循環。就業時間に集中しましょう。
Georgia Gets By - Madeline
なんとなく、Georgia Gets Byのアルバムを繰り返し聴いてしまった。そもそもこの人の所属しているBroodzっていうデュオも知らなかったのだが、妙に洗練されたポップスにポッと出じゃねえな、という雰囲気を感じた。強烈な引 きがあるわけではないのだが、フックが効いていて、気づいたら癖になってる感じ。
そうこうしてたら、突然22%オフになってたもんで、溜まっていたAmazonポイント使って、いつの間にかマイク買ってた。
Jessica Risker - I See You Among the Stars
言ったつもりでした、あけましておめでとうございます。今年は、シカゴの女性SSW・Jessica Risker、2018年のアルバムでスタート。枯れた70年代アシッドフォーク風情(Vashti Bunyanっぽい?)のジャケット通りのイメージと言えばそうだが、どことなく神経質な鳴りも感じさせる。思ったより声が高いのもその要因なのだろうか。もっと嗄れてそう、って謎の第一印象かもしれんけど。そのおかげで、比較的ポップに飲み込めるフォークソング集。
「Cut My Hair」って、Pavementのあの曲を思い起こさせる。凝った割に稚拙なMVも良い味出してる名曲。
https://music.apple.com/jp/album/i-see-you-among-the-stars/1344904790