ベルナルドと元祖いちごちゃん、熱いなー。しかしながら、や団としずる。池田が発表前まで不安そうな顔してたのに、発表された瞬間にキャラ入れてたの相変わらず信用できる。
背筋『近畿地方のある場所について』の文庫版を読み終える、など。なんか、こっちは割と映画寄りですよね。
『バレリーナ:The World of John Wick』/至急耐火性能の高いスクリーンを
自分でもちょっとおかしくなってたと思うんだけど、予告編でも散々観倒した火炎放射器が登場した辺りっすかね、なんかボーッとしちゃって。マジで気絶しかかってたのかもしれん。「スクリーンが許容出来る熱量」みたいのを余裕で越えてしまったような、そんな禁忌の気配がある。
冒頭、お父さんの元気なアクションは見事だが、かつてのジョン・ウィックシリーズにあった醒めた視線はどこへ、熱さという凡庸をまとっていて心配になるものの、もちろんそれは演出。訓練を経たイブ(アナ・デ嬢)は、ジョン・ウィック=キアヌ翁の「あの動き」を身につけて 、冷えっ冷えのマシーンのように次から次へと敵をあの世送りにすると、画面が一気に「The World of John Wick」の色味を濃くしていく。この女性が、激しく肉体を傷つけながら、己の未熟さもあり、熱く熱く加熱を繰り返していくその先に、火炎放射器のいななきがある。
反面、訓練や集団生活の描写は必要最低限で、友人や家族の解像度は上がらない(これが、物語的に致命的な欠点となってしまったのは否めない)。それなのに、イブという孤独な人間がきちんと像を結ぶのは、アナ・デの俳優としての力のおかげで、決して眼福などと片付けてはいけない。『2000人の狂人』と『グロリア』を下敷きに、復讐と守護の物語が進行する中で、イブは一度もそれらの実行にいささかの躊躇を見せず、仇に通ずる道を猛進していく。「知識を求めることで、エデンから追放された」。追放も死も厭わない、イブの狂気。
その文学的前進に並走して、「おれ、こんなんが見たいんだけど」のボンクラマインドフル回転(小学生の関与が疑われている)のおもてなしが続き、観たことのないアクションにスクリーンが爆発する。火炎放射器と放水の衝突(リザードンとカメックスのバトル以来の衝撃)。燃える脚、寒すぎてスケートリンク状になった水面でのつるすべ活劇(マルクス兄弟を彷彿とさせる)、手榴弾オンリーの攻防、皿。首吊り爆散の恐怖に、突撃してくる車体を背にした発砲。そもそも、珍しく引き絵になった光景に、狂ったようなスピードで走り回る車たちの姿が、この世界の狂気を説明する。まさに、法なき世界のスト リート。ジョン・ウィックは、いつだって少しだけ、SFなのだ。
いくつかのトラックで、それぞれ楽器を替えて即興演奏する。即興だし、それぞれの楽器に慣れ親しんでいるわけではないので辿々しいのだが、それでも互いの音を聴きながら、可能な限り楽曲のようなものに近づけようとする。20分ぐらいずつの録音で、かろうじて面白くなるのは、30秒ぐらいが3回とか。だけどそこには、楽曲を成立させんとする何某かの意思があるので、その意志を掬い取っていく。
そんなコンセプトで録音作業していた。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』読了した。ネタバレ踏まずにー!焦りました。しかしながら、ネタバレを避けて話すの超大変。まあ、とにかく、これを読むとライアン・ゴズリング版が超楽しみになりますよ。読んでても、全然イメージ出来ないシーンたくさんあるからなー。頑張ってはいるんだけど。
なんか毎日Wet Legの動画を観てしまう。女性中心のバンドで言うと、他に好みのバンドが沢山あるのに、リアン・ティーズデールさんに何があったのか、という興味だけで目を惹いてしまう。だって、アメフトのプロテクター普段遣いしてる人、見たことない。美形と異形の中間にあって、すげえ面白いなーって思う。
渋谷の「空虚さ」に やられながら暴暑。妻子と合流して、渋谷で『MOTHERのかたち展』を見る。俺は以前、『MOTHER1+2』発売記念時に、渋谷TSUTAYAで見ていた粘土模型だが、間近で見ると記憶よりも大分大きくて、ディティールも細かい。つくづく「過剰に熱量を込めること」の大事さを感じてしまう。『MOTHER』というゲームを作るにあたって、粘土で模型を作ることなど、そもそも必要のない過剰な作業なのである(当然、予算の問題もある)。しかし、それをやった、ということが、創作物のここそこにしっかりと刻まれているから、このように長く愛されるものになる。
ヒューマントラストシネマに向かう前に、ルノアールで珈琲を飲みながら読書。寝落ちしていても大丈夫、何も言われない。かつては贅沢の代名詞だったルノアールも、1000円で珈琲飲んで永遠に居られるのであれば、むしろコスパ高く感じてしまう。総じて、渋谷という街が大嫌いになっていた自分を感じた。
ライブの日。当日が朝からむすこの塾の日で、いつも吉祥寺に送るのが習慣になっていたのだが、ライブの準備をするかどうか迷っていた。完璧な演奏準備。だけど、妻と星乃珈琲店のミニパンケーキを食べながら考えを整理する方が良いと判断し、そのまま何冊か文庫本を買うと、ハードオフでファミコンカセットを物色。おにまるで買った握り飯を家で食べてからしばし午睡の末、ライブ会場の吉祥寺NEPOへ。
そのまま若い人たちのリハを全部見届け、勝手にストーリー汲み取って盛り上がると、ど頭でしっかり若者たちを鼓舞するしかないと心に決め、カセットテープを流しながら演奏。カレー食いながら若者たちと大いにおしゃべりして、満足して帰路についた。