2024年の若手お笑いコンビの祭典、M-1グランプリの熱い戦いを振り返る。令和ロマンの連覇や、真空ジェシカ、バッテリィズなど、新世代お笑い芸人の躍動が印象的。お笑い界の新たな可能性と、若手芸人たちの創造性が光る大会となった。
※ AIによる解説文(β)です。当サイトの内容を参照して、独自の解説文を構築していますが、内容に誤りのある場合があります。ご留意ください
最近、マジで例えば炎の動画ばかり観てる。
この敗者復活動画でひとしきり爆笑した後、本人たちによる解説動画を観る。
全くウケていない8階建てのアパートの件で、50秒使い、挙句タイムオーバーしてるの面白すぎる。タイムオーバーの警告音なってるのに、全く必要のない「来いよメン来いよメン」繰り返してるの面白すぎる。こういうほころびにしか未来はないよ、本当に。
M-1グランプリ2024
過去一と言っても差し支えないような内容でM-1グランプリ2024が終わって、ビールにハイボールを飲み切った俺は、半分吐きそうになるまで飲んで眠った。高比良くるまの言ってること「連覇したら盛り上がる」の真意が分からず、基本的に2023年よりもレベルの下がった令和ロマンに誰も勝てずに連覇なんてことがあったら白 けるどころかM-1終わりだろ、とか思っていたのだが、蓋を開けてみたら「去年よりも凄いパフォーマンス」で連覇するという結果で大盛り上がり。こんなん「言うは易し」ですから、実際にやり遂げたのが凄すぎる。一本目の名字ネタは「しゃべくり漫才の完成系」と言っても良いぐらいの達成だったし、二本目の時代劇はニンまで乗ってしまった。完全に、俺の、負けです。2024年12月22日は、高比良くるまの時代が始まった日として記憶しておいても良いと思う。素晴らしかった。
というのも、この日は同時に、松本人志の時代の終わりの日だったとも思うので(Not松本人志終わりの日。念の為書いておくと、俺は松ちゃんは未だに凄い能力者だし、可能なら復帰して欲しいと思ってます)。今年のM-1は、令和ロマンが連覇したり、松本人志が審査員として復帰したら、しらけちゃうなーとか思っていたんですが、前者は俺の負け、後者は本当に新しい審査員が素晴らしすぎて何の違和感もなかった。M-1前からオードリーファンだった俺としては、若林くんが審査員として登場した時、ちょっと泣きそうになってた。
「令和ロマン連覇」の傍ら、バッテリィズがバカウケして売れるの確定してたり、エバースが過去ネタを完璧に披露して全国放送自己紹介したり、とにかくみんなしっかりハネてよかった(ママタルトはいつも面白いから大丈夫)。何より、字義通り「天才」なのは真空ジェシカ・川北なのだ、ということも再確認できた。一本目は過去ネタでカッチリ決めた後の 二本目「ピアノが膨張していくアンジェラ・アキという化け物」の漫才コントは、ある一つの物語として完成させるにはあまりにハードルが高い、表現力と技術がないと持て余してしまう種類の素材。結果として現出した新しいスタイル、というものが、僕らに突きつけてくるものは大きい。穿った見方をすれば、「ただ笑って見てればいいんだよ」というお笑い業界の姿勢に対して反旗を翻して、視聴者に多大な圧をかけているのだ、川北は。歓迎すべき姿勢だと思う。
M-1に先駆けて「お笑い業界の批評フォビア」について、考えを深めたいと思っていたので、くるまの『漫才過剰考察』、NON STYLE石田『答え合わせ』を読んだ。それぞれとても面白いんだけど、やはりどちらも「批評」としての体裁ではなく、技術書と結局業界裏話みたいなところに落ち着いてしまうきらいがある。ユリイカ『お笑いと批評』も、芸人のページは今のところそんな感じ(鈴木ジェロニモのエッセイはほぼ散文詩でそれはそれで面白かったけど)なんだけど、美学者の鈴木亘さんの文章がまさに読みたかった「お笑い批評」であって、ああやっぱこういうアプローチはありじゃないか、と思った。俺はやらないので、こういう批評家がドンドンでてきてくれたらいいのになあ。鈴木亘さんのお笑い評論はNoteでも読めるのでぜ ひ。
敗者復活戦は、「決勝には届かなかった人たち」の戦いとして、すごく納得のいく内容だった(観客票は常に納得いかなかったけど)。5本に1本ぐらいの確率でとんでもなく良いネタを持ってくるダンビラムーチョ。去年の勝負ネタ「キャバクラ」で完璧なパフォーマンスだったスタミナパン。全盛期のあの感じが戻ってきてるオズワルド。松ちゃんの気持ちが乗ってたひつじねいり、辺りが好きでした。
【3回戦全ネタ】燕代表/サイヤング/オフローズ
なぜ、ネットワークビジネスのネタをやる三人組の名前が「燕代表」なのか。一回戦から気になっていた。新宿近辺に住んでなかったらミリもわからないだろうサイヤングの電車ネタ。俺は西武新宿駅周りによく行くのですげえ笑った。オフローズ、例年の方が好き。
【3回戦全ネタ】アケガラス/ポテトカレッジ/コイヌマン
キングに華があるのは前提として、アケガラスはツッコミが良い。実はすっごく有能、という。ほとんど飛ばされたパターンのポテトカレッジ。顔色とスーツの色のミスマッチが発生していたコイヌマン。
【3回戦全ネタ】シャウト‼︎/マユリカ/軟水
なぜかすごくたどたどしかったシャウト!!と、山がなかった軟水に挟まれ、安定感を見せつけたマユリカ、の構図。
【3回戦全ネタ】EXIT/レインボー/コーツ
EXITもレインボーも、信じられないぐらい「一個目の笑い」だった。そんな状態で現れたコーツの斬新なこと斬新なこと。背中見えないぐらい突き放していたように見えたが、それでも三組合格なのかー。なんかなー。コーツ落とさなかったから良し、ということでいいのかな。
【3回戦全ネタ】はじまりの歌/ミキ/ライオンボーイズ
流石に何やったかちょっと気になる、こたけ正義感+TKO木下の「はじまりの歌(なんつうコンビ名)」、ほぼ全カット。ミキは100点、余裕すら伺えるけど、賞レース映えはしないんだろうなあ。でも、本当に上手い。この後出てきたライオンボーイズはちょっと気の毒。結構面白いのに。
【3回戦全ネタ】カラタチ/らぶらいken/うちまつげ
普段通りなのに、人気が出ちゃって余裕が見えてきたカラタチ。らぶらいkenには、ユニットならではの楽しさがある。あの元ういろうプリンの内間さんのうちまつげは、信じられないぐらい上手いし、面白い。本当にあの場で初めてこの話聞いたんじゃないか、と錯覚させるタイプの上手いツッコミ。華丸大吉とかのパターン。
【3回戦全ネタ】カイキンショウ/キンボシ/ダウ90000
個人的には1000の方が好きだったが、やっぱり三回戦落選のレベルではないダウ90000。
【3回戦全ネタ】ジグロポッカ/マリーマリー/ロボドカーン
「似てるとしたら市役所職員」というクリティカルヒットによって、なんとなく見方がわかったジグロポッカ。あまりにこなれすぎているところが欠点という、実に贅沢でわがままな感想を持ってしまったマリーマリー。ところで、サツマカワRPG+どんぐりたけしのロボドカーンが凄かった。構成と間合いの妙でとんでもなくセンスの良い小芝居を見せられているような気分になるが、ようよう見ると実はギャグの羅列で、しかしながらやっぱり構成と間合いの妙が凄すぎるなって話になってくる。前衛的だし、ベタでもあるという、色んなお笑いのアンチパターンを踏み抜きながら強度ある笑いを作っているという意味で、サツマカ ワRPGの凄さが爆発しているのだが、このまま放っておいて良いのか?落選とか、話にならんと思う。審査する側のセンスが問われている事例。
【3回戦全ネタ】ドンココ/てんま/マウンテンブック
妻もむすこも、「ドンココ見よう」とか言い出して、我が家ですごい人気。まあ、面白いよね。右のドンココが、松井ケムリに見えて久しい。マウンテンブック、びっくりした。というのも、一回戦動画かなんかで、前半のネタ、普通にやってなかった?俺の記憶が確かなら、一つの大会で普通にやったネタを、三回戦でメタに批評してるってこと?すごいなー。夫婦漫才の客観視、精度が高すぎるのもよかった。
【3回戦全ネタ】11月のリサ/インスタントモアイ/ガクヅケ
11月のリサ、ルックスが後戻りできないぐらい面白くなってきてない?前からここまでだったっけ?初見だったインスタントモアイは、ツッコミのポーズが意図通りかわいく見えてくる。ガクヅケ、ほとんどカットでしたね。
【3回戦全ネタ】老害マックス/ストレス/ハナイチゴ
虹の黄昏大好きだけど、せめてちょっとは上手くあれ、と思って笑ってしまった。そういうところもいいんですけどね。ZAZYの世界観に他人を交えるとこんなに何やってるのかわからん状態になるとは、と思いました、ストレスは。いつもは面白いハナイチゴも、今回は緩急もなくて何がやりたいのかわからず、なんか不思議なブロックだったな、ここは。
【3回戦全ネタ】オンリー2/揺るぎねぇな/四天王
奥村うどんとおべんとうばこのオンリー2、俺は結構好きだ。うどんの圧は良くも悪くも変わらないので、おべんとばこが良いバランス見つけてくれる日を楽しみにしてる。揺るぎねぇなって、初めて見たんですけど、どういう見方をするのが正解なのか全然わからなかった(良い方向に転ぶこともある)。つか、アマチュアって知ってびっくりしました。
【3回戦全ネタ】1000/ロングコートダディ
今回のダウ90000は未見だが、1000がめちゃくちゃ面白くて、蓮見さんがM-1の誰かを怒らせたとしか思えないよ、この落選は。でも、正直、客席にもハマってなさそうで、何があったのかな…?めちゃくちゃ面白いよ。困った時は堂前さんに頼るのが良いと思うが、今年のロコディはコントがすごかったからなー。
【3回戦全ネタ】シマッシュレコード/共犯者/入間国際宣言
共犯者は普段通り、最高。落選してしまったが、今年の入間国際宣言も素晴らしかった。千葉ゴウは、フィジカルの人だ。
【3回戦全ネタ】チュランペット/トツカミツカ/インテイク
とにかく毎年インテイクを楽しみにしていて、今年も期待通りだった。ボケの上手さは3年前に知って、そこから毎年毎年、ツッコミの魅力が増している。本当に、スコーンと明るい阿呆に見えるし、最初っから「かっこよく見られたいから、絵が描けるようになりたい」とバカなことを言うから、爆発的にバカにされる。100%ボケの方に共感しているのに、過剰なことを言い出すので、俺まで居心地が悪くなる、という無敵の建て付 け。最高だなー。応援してる。チュランペットも、謎の田舎もん漫才で楽しかったっす。
【3回戦全ネタ】イチゴ/土佐兄弟/滝音
ネタがちょっと弱くても、ボケのキャラとツッコミのセンスが飛び抜けているので、平均点より遥か上を叩き出すイチゴ。まだ、好事家向け、ではあるけれども。土佐兄弟、見やすい。それは絶対に良いところ。滝音は、ちゃんと100点出してる。ここ最近は80点ばっかだったので、飛躍。120点出している瞬間を見たい、というのはさすがに贅沢である。
【3回戦全ネタ】気になるあの娘/インディアンス/偽ビートルズ
流石に手の内が知られまくったインディアンズの闘い。高校生コンビの偽ビートルズ、相変わらず超上手い。ネタが一本調子でなければ。
【3回戦全ネタ】アズーロ24/オカネモ/周遊
結構よかったアズーロ24が全然客にハマってなかった理由は知りたい。周遊とかも、絶対面白いはずなのに、全然湧かない魔の時間。
【3回戦全ネタ】戦慄のピーカブー/ブリキカラス/とらふぐ
配信基準が厳しくなって、一部カットされているコンビが多い今年。戦慄のピーカブーの省略され方は、いよいよ怖く見えてしまうほどブッツリいかれてた。ブリキカラスもとらふぐも、特筆すべきことがあんまりなさそうでいて、きちんと面白い。
【3回戦全ネタ】きつね日和/太鵬/ナチョス。
きつね日和の正しい見方がまだわからない。面白い瞬間あるんだけど、ボケの方が平熱より温度低くて、これで良いのだろうかといつも不安になってしまう。既に完成されていた太鵬が、更に絶叫要素加えて成長してるのすごい。
【3回戦全ネタ】ダイ タク/ちゃんぴおんず/オダウエダ
ならではの双子ネタからスムースに普通のネタに移行してる手練れのダイタク。ちゃんぴおんずは、既に土台が出来上がってるので、トリッキーなことやってもデリバリーのバリエーションが多彩で楽しい。しかしながらオダウエダよ。優勝とかかかってなかったら、こんなに楽しくて、心底どうでも良いのか笑。
【3回戦全ネタ】ドンデコルテ/サルベース/十九人
ドンデコルテ、地味だけど面白い系のテクニックに磨きをかけている。実家に彼女連れてきたら母親が乱入してくるというベタなネタに一捻りが効いてるサルベース。どういうお笑いだかまるでわからず言語化が難しい十九人も、心底素晴らしい。
【3回戦全ネタ】大自然/美魔女/ヨネダ2000
スローテンポがM-1に合わなくて、いまいち普段の面白さを発揮できてないように感じ、歯痒かった大自然が、遂に最適解を見つけた!一つのテーマ(今回は「思い出を味変する」というとんでもねえテーマ)を上書きしていけば、丁寧な説明が不要になるので、スローテンポでも分かりやすいし、ボリュームも感じられる。ここも、最後にヨネダ2000が出てきて、何をしたいのか本気でわからない空間になってしまう。いつもながらすごい。
【3回戦全ネタ】にぼしいわし/ド桜/コリアンチョップスクワッド
にぼしいわし、フォーム変えてきた。というより、一周回ってちょい初期っぽいネタ?観客を敵に回した後、ひとしきり謝ったしそもそも冗談なのにちょっと客との距離が出来たっぽくて難しいね。ド桜、このままアップデートしていったところを見てみたい。赤もみじとは全然テイストが違う。
【3回戦全ネタ】チキンナンバン/江戸マリー/レ・ヴァン
ニブンノゴ!も歳を取ったなあ、なら俺も…という感慨がある。江戸マリーのツッコミが地味に効いてくるようになってきた。で、レ・ヴァンだ。まだまだ、歯車が噛み合っていないところもあるけど、これは確実に九条ジョーにしか書けない世界。俺は、レ・ヴァンには未来があると思う。あとは、本当に仲良くやって欲しいよ。
【3回戦全ネタ】シモリュウ/スカイサーキット/イクラボブチャンチャン
シモリュウも全然面白いのだが、完成図が見える漫才。完成図が見えてしまうんだよなー。
【3回戦全ネタ】カーネーション/ナイチンゲールダンス/まぐろ兄弟
すっごくダメな改名だったカーネーション(長い目で見たら勝つのかもしれないけど)だが、ネタは過去最高レベルで仕上がってる。めちゃめちゃ面白かったっす。ナイチンゲールダンスは、このままやってれば決勝行けるレベルだと思うんだけどなー。まぐろ兄弟って、一回戦動画出てましたっけ?展開少ないけど、いいですよね。
【3回戦全ネタ】不死身のレモン水/デニス/ゆにばーす
トルコ人+日本人のコンビ・不死身のレモン水から連続でなんかすげえブロック。デニスとゆにばーすが手練れなので見事に繋げて、なんか寄席感が強く、力抜けててよかった。
【3回戦全ネタ】今夜も星が綺麗/のざわだ/ゆげ侍
マジ、三福さん気合い入ってるので結果出て欲しい。エレベーターのネタ、素晴らしいです。のざわだの開き直りは、良い方向に転んでた。
【3回戦全ネタ】ダンゴ虫たち/いぜんポット/パンプキンポテトフライ
元ゼンモンキー荻野さんが、友だちと楽しそうに漫才やってて、それだけで良いもん見れた。いぜんポットの中国人のいぜんさん、6年で日本語あれだけ出来て、東大入ってM-1三回戦行って、チャイナ服似合ってるって、凄すぎない?パンプキンポテトフライは、ネタがもっと良ければ。つまらなくて長い話すれば、つまらない時間が長くなってしまう。しかしながら、本当にツッコミが唯一無二。「ま!?」っていうツッコミ、今後もパンプキンポテトフライ以外で聞くことないだろう。
【3回戦全ネタ】ドラゴン/コウキシン/素敵じゃないか
これも元10億円山内さんと鈴木バイダンのドラゴン。どれもメインレベルのクオリティだな ーと思う。素敵じゃないかも、ここ数年ずっと安定していいなー。
【3回戦全ネタ】コットン/さすらいラビー/ヤーレンズ
どこが勝ち進んでもおかしくない三組。でも、ヤーレンズがやっぱ頭一つ抜けてる感じがある。俺は今年もヤーレンズは決勝に進むと思う。
【3回戦全ネタ】男性ブランコ/ダンビラムーチョ/ナユタ
ほぼカットで何のことだかわからなかった男性ブランコだが、お化け屋敷のネタ、見たことあるな。5オクターブの話だけで終わったダンビラムーチョ。ナユタもあんま見たことないボケの 角度で、今後楽しみっすね。「相似のおばさん」とかね。
【3回戦全ネタ】そいつどいつ/ストレッチーズ/ニッポンの社長
マジで、この漫才で何を成し遂げたかったのかさっぱりわからなかったそいつどいつ。普段の芸風と比較して、意外なほどネタがシンプルで荒かったストレッチーズ。相変わらず、1つ2つの面白ポイントを力押ししたニッポンの社長。
【3回戦全ネタ】おとうふ/ソメイヨシノ/シカゴ実業
おとうふ面白い。なんかの意外なきっかけでバカみたいに売れてもいい。シカゴ実業の二人の異様な風貌は、も っともっと評価されていい。
【3回戦全ネタ】オズワルド/まんぷくユナイテッド/孫ダッシュ
もちろん面白いが、いくらなんでもあまりに平熱すぎるオズワルド。三回戦が故だと思うのだが、これが見たかったんだろうか?という気分にもなるので、次以降に期待している。