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chelmico - Easy Breezy

今年のベストPVじゃない?めちゃくちゃポップであるのに、採用している表現は容赦なく先端で、程よいところに着地しようとする生ぬるさが見えない。不安だ。特に、chelmicoの二人が、実写でも精緻なポリゴンでもなく、一昔前のローポリで表現されていて、そのキッチュさを以て、変形・複製などの処理からグロテスクな臭みを消しているのが凄い。そんなこと、思いつきます??過去のPVでも、いかにもキッチュなポリゴンで登場したりしていたが、この使い方は次元が違うと思う。同時に、2000年代から顕著な、「肉体破壊系」のビジュアライズにも通じるところがあり、実に見事な発想の転換。テクスチャーを抜いたポリゴンや、手書きのイラストなどが大量に出現する様も、iPad ProでAdobe Frescoを使ってる時に湧き出てくるような創作意欲の泉を感じるような感覚があって、現代的。曲も最高に良くて、勝負かけてきたな、という感じがある。見事なP.I.C.S.仕事でした。

https://www.pics.tokyo/works/chelmico-easy-breezy/

そして『映像研には手を出すな』は全くの未見。許せ。

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