長谷川白紙 + 諭吉佳作/men + 長久允 - 巣食いのて

「長谷川白紙と、諭吉佳作/menが共作して、悪いものができるわけがない」という確信=高いハードルをやすやすと越えた楽曲に、ギクシャクとした身体の震えを止められるわけがないわけ。これ、リズムに乗ってるはずなんだけど、自信がない。名曲。

監督に長久允を迎えたこのMVに関しては、堂々たる三者のコラボと受け止めたい。PV/CM的な瞬発力を驚くべき胆力で長編映画とした『WE ARE LITTLE ZOMBIES』の長久允監督。ビカビカと華美で過剰なのに破綻させない凄まじい構築力は控え目ながら、歌詞の世界にまた一つ物語を被せるという荒業を披露。こういうのでスベってないの久しぶりに観た。白黒に沸騰する映像美が楽曲の歪さをしっかりと引き立てていて、羨ましいマジック。

今月、Flying Lotusの「The HIT」に出演した長谷川白紙。こんなもん、頭のどこを捻ったらこういうアウトプットにたどり着くのか検討もつかず、手法的にはいかにもギミックめいていてフォロワー爆増しそうながらも、これは思いついたのがそもそも凄いし、破綻なく構築するのはたいへん難しい。諭吉佳作/menの歌詞だってそう。ひけらかしのボキャブラ自慢でも、考えなしの前衛でもなく、文字遊びと「意味」の裏側を行き来するセンスが眩しい。ブレイクビーツもドリルンベースもIDMといったクリシェにまみれたジャンルも、ここに収束しつつ延命を果たした。思考停止は良くないけど、一旦、しばし指を咥えて、楽しむしかあるまい。

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    MCATM

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